應岳和尚の今日この頃 7

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2007年7月13日(金)
傘キャッチャーU
みなさん、この写真に写っている、自転車につけてあるもの、ご存知ですか?
これぞ、大阪名物 「かさキャッチャーU」です!
引ったくり件数、日本一の大阪で、防犯と手抜きのために開発されました。
自転車のハンドルに取り付け、傘を固定します。
雨の日でも、両手でハンドルが握れます。
雨の日のお参り用にと取り付けましたが、「かさキャッチャーU」の利用者は、
ほとんどが、イワユル大阪のおばちゃん達で、
男性で利用してる人はほとんど見かけません。
衣つけて、この自転車に乗ると、目立つこと目立つこと!
でも、めげずに使ってます。バイクで、雨の日によくスリップする怖さを知ってるからです。
なーんて、ほんとは、無精者で新物好きなんですね。ヘヘヘ
さんまも、言ってましたが、何故に大阪だけなのか、不思議です。
皆さんのところでは、見かけませんか?
2006年7月6日(木)
四苦八苦

「四苦八苦」は、有名な言葉ですね。四苦は、生・老・病・死の四つ。それに、愛別離苦(あいべつりく)・怨憎会苦(おんぞうえく)・求不得苦(ぐふとっく)・五陰盛苦(ごおんじょうく)の四つの苦を足して、八苦と呼びます。生まれ、老い、病気になり、死んで行く。この前節の四苦の説明は不要でしょう。

 

愛別離苦は、愛するものと分かれなければならない苦。

 

怨憎会苦は、嫌な、人と会わないといけない苦。

 

求不得苦は、欲しいものが手に入らない苦。

 

五陰盛苦は、精神的・体力的に元気すぎて、起こる苦。

 

人は、平等にこの四苦八苦を経験します。誰も逃れることはできません。人生は、苦です。でも、この苦を乗り越える道を説くのが、仏教です。四苦八苦があることを、確認しつつ生きれば、愛する人と一緒にいる楽を有難いと思えるでしょ。嫌な人に会っても、これも仕方が無いんだと、思いましょう(なかなか、思えませんが)、欲しいものが全部手に入らないのは当たり前。欲に限りが無いからです。

 

では、「五陰盛苦」って何なんでしょう?五陰とは、色受想行識の五つを指します。人の精神的作用を構成している五つの要素と思って下さい。般若心経にもありますように、五陰は無です。なーんて、難しくなるので・・・。病気をしたとき、周りの人はあなたに優しくしてくれませんか?その時あなたは、有難いとか、うれしいとか思いませんでしたか?精神的に追い詰められてるとき、「つらいね。」と声をかけられ、目頭が熱くなったことって無いですか。元気溌剌のときは、感じない自分の周りの「お陰さま」。体も心も元気だから、「ほっといて!」「人の勝手でしょ!」とか思ってします私たち。この「五陰盛苦」は、なかなか意識しにくい苦です。私も、最近になって、こんな事言ってるのかと、うっすら分かりかけてるところです。

 

二千数百年前の教えなのに、現代でも十分通じますね。

お釈迦様、恐るべし!

2006年7月5日(水)
蕎麦
妻が、東京へ里帰りしてるので、昨日の夕飯は外食。ご覧の通り、「そば」。麺類が好きなんです。修行中、饂飩を4玉も5玉も食べてました。というか、食べなければ叱られました。何せ男性的なところで、おならさえも、小さく プッ じゃあ叱られました。「こうやって、屁はこくんだ。ブオーー!!」てな具合でした。
この蕎麦屋は、近所にあるんですが、久しぶりに行くとメニューもかわってました。得意のてんざるを食べましたが、ウマインダナコレガ!蕎麦もう一蒸篭おかわりしました。食後の蕎麦湯も、白濁したまったりとしたもので、旨かった。うちで食べてる、更科蕎麦も旨いけど、外で食べるのも良いですね。
帰って、ワンコたちと遊び、ラッパを少しさらい、ネットを覗き、身障犬の下の世話をして、本を読んで(玄侑宗久)寝ました。昨日は、月参り五軒と、法事一軒だったので、楽でした。
2007年7月1日(日)
お買い物

買い物をするのが好きな人は多いですね。中には、高じて「買物依存症」になる方もいます。ものが豊かになったといわれてもう何年になるでしょう。はたして、ものが豊かになるとは幸せな事なんでしょうか?

 

自動車に例えると、ある人が、新車を買います。しかし、間も無く、新型が発売。「しまった、もうちょっと待って、新型買えばよかった。」あるいは、もう少し、高級車にすれば良かった。隣の家の車は、俺のよりカッコいいな。などなど、折角、欲しい車を手に入れても、けっして、満足できません。40数年前は、一般人は、カローラかサニーくらいしか選択肢がなかったので、どちらを買っても満足していました。だって、クラウンなんて買えるわけなかった時代ですからね。

 

現在は選択肢が異常に多いですね。たくさんある中から、何かを選ばないといけない。何かを選び、得ることは、何かを諦めることですね。紺の服を買ったら、黒い服にすれば良かった。なんて、ないですか?

 

最近のIT・AV関係の、製品は、春モデル・夏モデル・秋・・冬・・・。「一体いつ買えばいいんだー!」となります。欲しいものがあるなら、諦めて、今欲しい製品を買いましょう。欲しい時が買い時っていいます。あれを買えば、これも欲しい。あっちにすればよかった・・・きりないですからね。

 

京都、龍安寺の庭の蹲(つくばい)に「吾唯足知」とあります。吾(われ)(ただ)足る(たる)を知るですね。この言葉は何を言わんとするか、読む人によって違うでしょう。私は、こう読みます。「現状肯定」。今この時の、自分の置かれた状況を肯定する。今を肯定する。即今ただ今を肯定する。そうすれば、楽になるんじゃないでしょうか?「これが欲しかったから、これで良いや!」と思いたいですね。

 

何も買うなと言ってるんじゃありません。たまには、必需品じゃなくて、必要品を買うのも、精神衛生上、いい行為だと思います。自分へのご褒美ですね。物欲を否定しすぎると仙人になっちゃいますよ。

 

と言い訳しつつ、CDと本を買い続ける私でした。お粗末!エエカゲンニセー

2007年6月26日(火)
六道
六道輪廻と言いますね。生まれかわったら、畜生道に落ち、犬となって生まれかわるとか、聞いたことないですか?人間の魂は不滅で、何度でも、生まれかわるという大昔からのいい伝えです。英語では「リーインカーネーション」といいます。輪廻転生ですね。六つの世界を輪廻すると言われています。天道・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄です。

でも、最近は、これは、人間の精神状態を表してるというのが、一般的です。普通の状態が「人間」、腹を立てているのが「修羅」、身内をも殺すような気持ちが「畜生」、貪り(むさぼり)の状態を「餓鬼」、そして「地獄」。「天道」は、人間関係に、悩まなくなった心でしょう。

この六道の、上下に、もう、ひとつづつあると、玄侑宗久さん本に書いてありました。「天道」の上は「有頂天」、「地獄」の下は「金輪際」。この二つの世界は、長く続かないそうです。「有頂天」は「天道」へ、「金輪際」は「地獄」へ戻るそうです。「有頂天」は、たいていの方が経験されてるでしょう。「金輪際」は如何ですか?経験された方は、いつの間にか、少しましな状態になったんじゃないでしょうか。人は、これ以上底はないと思えるどん底に、堕ちることがあります。「酷い、あんまりだ!」と。でも、有形無形のものに、助けられ、引き上げてもらえます。芥川龍之介の「くものいと」みたいに・・・。

じたばたしないで、じっと耐えましょう。(森田療法という鬱病の療法と似てますね。森田療法は、「あるがまま。」をキーワードとした療法で、天龍僧堂の平田精耕老師も少し関係されたと聞いております。)
もがくほど苦しくなります。きっと、時間がたてば、楽になれると信じましょう。なにか(悲しみなど)を一生背負わなくなっても、苦は、少しましになります。六道は、自分の心の状態です。自分で多少はコントロールできます。六道の精神状態を自分で抱え込んでるわけですから、それを、手放せば楽になれます。

六道からの解脱・解放。あきらめる・覚悟する・あわてない・許す、等が、キーワードになると思います。
2007年6月22日(金)
放下著
「あいつ、テンパッテルな。」と言います。もう、一杯一杯で、ほかの事が手に付かないってことでしょう。いつも、付き合わないといけないない上司、先輩、知り合いと合う時に過去にあった時の事を目一杯抱え込んでしまうと、ちょっとした事で、テンバルことないですか?

「前にあった時、あんな事言われた。」「こんな事、させられた。」そんな記憶を呼び起こし、先入観を腹いっぱい持ち、会い対すると、ろくな事ないですよね。いい記憶なら良いんですが、悪い記憶だと、その記憶に、また積み重ねることになるので、耐えられなかったり、ストレスを感じたりします。

「切れる」って、そんなことだと思います。嫌な記憶を腹いっぱいに詰め込み、単独なら耐えられるストレスに、耐え切れず、爆発してしまう。「もう、そのことで頭が一杯。」といいます。頭じゃなくて、心が一杯なんでしょう。心に悪い記憶を溜めておかずに、暮らせたら楽ですよね。

10の容量で、2,3の悪い記憶なら、次に悪いこと起こっても、まだ、容量に余裕があります。でも、8,9の悪い記憶を、後生大事に抱え込んでると、ろくな事はありません。難しいことです。この文をタイプしてる時に、家族の者に「この重いもの、どっかに片付けてよ!」と言われ、ムカッとする私です。でも、笑顔で片付けましたよ。フー!放下著、放下著。(ほうげじゃくと読み、捨て去るということ)
2007年6月18日(月)
転機
幼稚園・小学校と何事もなく過ごしました。中学に入ったとき、一回目の転機が訪れました。

ひどく柄の悪い中学で、卒業式には毎年、警官が来てました。何とか順応しようと、皆と同じラッパズボンをはきました。足が短いので、一般の生徒とは違うシルエットになってしまいましたが、そんなことにかまってられませんでした。言葉使いも、所謂 河内弁、例えば「ナニサラシトンジャワレ!」とかです。酷いものでした。
高校に入学し、二回目の転機。ラッパズボンをはいて、高校に行くと、クラスの連中は、勉強はできるし常識はあるし・・・。百人一首や、俳句を吟ずる生徒。これは、世界が違う!と思った私は、常識のある高校生になりました。ホンマカイナ?

そして、上京・大学入学の時が、三回目の転機。そりゃーそうでしょう。全国から東京に集まった学生なんだから、半分は標準語。もう、これだけで、カルチャーショックです。一生懸命、標準語を使い、大阪弁が出ないよう勤めました。そんなこと、かまわないんだけど、田舎者と馬鹿にされるのが怖かった・・・。同じ大学の学生と話してみても、同レベルもいるんですが、完全に大人の会話をする学生が何人もいました。気後れしましたね。後でよく聞くと、国立音大は、東京芸大を二浪も三浪もした人が、たくさんいるので、同じ学年でも、年は隨分違うことが分かり、納得!

四回目の転機は、僧堂に掛搭(カトウ 入門すること)した時です。僧堂のことは、また別の機会に書きます。
2007年6月11日(月)
最近読んだ本

sさん、見てますか? 上の写真は、海堂尊さんの本です。現役の医師でもある著者のいい本です。小説の中に出てくる、理知的・論理的な会話が、素敵です。下の本は、山田無文老師と西片擔雪老師の本です。「今頃、そんなん読んでるのか!」と思いつつ・・・。無文老師の厳しいお言葉に、身の縮まる思いがしました。今は、高村薫さんの本を読んでます。寝る前に、本を読まないと眠れないんです。

2007年6月2日(土)
ひと
写真は、大分前の妙心寺教化センターのリーフレットです。よくご覧になるとお分かりでしょうが、地藏さんの影が鬼に、鬼の影が地藏さんになっていますね。ひとは、みな同じなんだけど、外に見えるものが違うんです。良い人も悪いところを持ってるし、悪い人も良い所を持っています。地藏イコール鬼。人の根底にある心はみな共通項を持っています。アラヤ識とか無明と呼ばれています。ユングの共通的意識みたいなものだと思ってください。
先生をしてる人が、変わった犯罪で摘発されるのも、普段、自分は先生だからと、深層にある意識を抑圧し、心が悲鳴を上げ、鬱積したものが爆発するんではないでしょうか。
真面目に生きてきた人ほど、これは本当の自分ではないという、  心の奥にある、悪い・不真面目・残酷などの部分が、爆発しやすいようです。禅では、把住(はじゅう)と放行(ほうぎょう)ということを大事にします。把住は、真面目に引き締まっていること。放行は、羽目をはずすことです。
 修行中、僧堂で年に一度だけ行われる、冬夜(とうや)という日は、雲水たちが、無礼講と許可を得、思いっきり、羽目をはずします。それは、想像を絶します。でも、一夜限りです。翌朝は、午前3時に起き、笑顔も見せない、重苦しい修行の一日が始まります。
玄侑さんがおしゃってる「無節操」は、楽に生きるキーワードでしょうね。
2007年5月30日(水)
スティング

写真は、庭の牡丹の花です。牡丹は花の壽命が短いので、満開になる前に、切花にします。勿体無いけど、花びらがバラバラ散るのも寂しいですから。私は、CDと本を買うのが趣味です。最近、スティングやロバータ・フラッグのCDが聞けなくなりました。何か暗い気持ちになるんです。変ですね?!

2007年5月27日(日)
禅苑講座 当日

本日、無事、禅苑講座終了致しました。参加者は9時から4時までですが、和尚たちは、7時半から5時半の長丁場でした。色々ありましたが、皆の協力で乗り切りました。参加者の皆さん、加担の和尚さん、講師の方々、寺庭さん、有難うございました。
今日二人の和尚さんから、最近、自分の寺でやってる坐禅会の参加者が増えてるとお聞きしました。目を覆いたくなるような事件ばかりが起こる今日この頃。心の平安を、禅に求める方が増えてるのでしょうか・・・

2007年5月25日(金)
禅苑講座 準備会

午後3時から、箕面の正法寺で、表題の行事がありました。禅苑講座は、毎年5月の最終日曜日に開催される坐禅と法話の会です。9時から10時半まで坐禅、10時半から12時まで法話、12時から1時昼食と休憩、1時から2時半坐禅、2時半から4時まで法話です。一般の方向けの会です。主催は、京阪教区第二部です。もう、40年数年続けています。

2007年5月22日(火)
大阪仏教テレホン相談室

今日は、電話相談の担当日でした。写真は、正力松太郎賞に輝いた、服部隆志師です。黄檗宗と一緒に今日は担当しました。相談を受けるときは、十分相手の話を聞いてから、対応することが大事です。話を半分聞いて、「それは、こうじゃないですか」などと、対応するのは、初心者の対応です。あくまで、相手の悩みを聞きます。「話せば心も軽くなる。」がキャッチフレーズです。

2007年5月12日(土)
精進料理

京都妙心寺の山内寺院 T院で、お祝いのお膳を頂きました。上の写真は、白和えと漬物、下のは昆布の揚げたもの。昆布に切り目を入れて、油で揚げます。塩が効いてて美味しいですよ。近頃は、こういう精進料理が、大好きです。野菜がたっぷり、健康的でしょう。

2007年5月10日(木)
シャガ

WEBで読売新聞みてたら茨城県石岡市で、シャガが満開とありました。そういえばと、写真のフォルダー見てみると、うちのシャガの写真がありました。今年は良く咲いたと喜んでいます。シャガは、なんだか、古い花だそうです。可愛い花ですね。

2007年5月8日(火)
花祭コンサート IN 明石

本日、西明石の長徳寺さんで、初めての、花祭コンサートが開催されました。演奏は、うちのコンサートをしてくれた「スピッリト・ブラス」です。63名のお客さんがこられたそうです。よかった、よかった!ちなみに、写真は、相変わらず元気な、うちのワンちゃんです。はい。

2007年4月28日(土)
茶香爐

近頃、香りに、はまってます。写真は、茶香爐(ちゃこうろ)です。古くなってしまったお茶の葉を、下からあぶって、香りを楽しみます。良い薫がしますよ。関西の方は、心斎橋のお茶屋さんの店先を想像下さい。また、寝るとき、枕元で、お香を焚いて寝ています。色々試して、松栄堂の堀川というお香にしています。とても爽やかな香りです。でも、毎日焚いてると、鼻が慣れてしまいますので、違うお香を、焚いて鼻をリフレッシュしてます。はい。

2007年4月12日(木)
教区遠諱法要

平成21年の、遠諱に向け、大阪と京都の和尚さんと檀信徒の皆さんに京都妙心寺の法堂にお集まり頂き、表題の法要を執り行いました。上の写真は、本山の法堂、下は、大方丈で、約350人の参列の方が、お昼の精進料理を召し上がってるところです。

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